地震発生時の状況

写真:被災後のさくら学園

お話:社会福祉法人 嶋福祉会 就労継続支援B型事業所 さくら学園
施設長(当時) 佐野篤さん

震災当日の揺れ始めた時、さくら学園の隣にある塩釜市の地域支援活動センター「藻塩の里」で利用者さんが、てんかんの発作を起こしたということで呼ばれて、ちょうど介抱していたところだったんですね。私、当時「さくら学園」と両方の管理を兼務してまして。
畳の部屋に皆で運び、布団に横にして様子を見ながら介抱をしていた時でした。
和室からはみんなの様子が目に入らない、廊下を出ないと見えないような所だったので。おそらく皆、キャァって悲鳴を上げたりしながら、職員が落ち着いて「机の下に潜って!」というような指示を出していたと思います。
私はそれを聞きながら、横にしている利用者さんの隣にあった卓球台がもの凄い揺れで倒れかかってきそうだったので、利用者さんに手を置きながら卓球台を支え、大きな声で、机の下に潜るよう指示を出していたような覚えがあります。それからさくら学園の利用者さん達の安否を、揺れが納まった時点ですぐ確認に行きました。
さくら学園では、作業室で作業していた人達にも机の下に隠れて身の安全を守ってもらい、揺れ始めた時には重い備品が机の上から勢いよく転げ落ちてたせいで誰かがぶつかりそうだったというような報告を受けました。怪我がなくて本当に良かったです。

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