ご近所さん

お話:特定非営利活動法人 輝くなかまチャレンジド 共生型福祉施設 織音(旧:こころ・さをり)
利用者 尚子(しょうこ)さん(女性/当時38歳・機能障害による両上肢体幹不自由)
職員 熊井さん(会話の補助としてお話に参加していただきました)

「織音」と尚子(しょうこ)さんの自宅が離れているため、同居の家族が尚子さんの様子を見に行くことは困難でした。

心配だったことはありますか?

尚子さん:家の人と、電話が繋がらなかったことです。

お話できたのは、何日後くらいだったんですか?

尚子さん:親が近所の人に、私が日赤(石巻赤十字病院)に運ばれたという話を聞いて、病院まで来てくれました。そこでちょっと話しました。

熊井さん:尚子さんのお宅は、地域に根ざして暮らしてらっしゃると思うんですね。
ご実家がお店をやってらして。
 尚子さんのお父さんとお母さんは、彼女の様子を見に来ることができませんでした。けれども、近所の方が自転車でうちの方までいらっしゃったんです(旧事業所があった、避難していたビル)。
私が水をもらう為に泥で足元が悪い中歩いていたとき、ちょうどその方にお会いしました。そこで、尚子さんの無事をその方に伝えられたんです。
 尚子さんのご自宅からうちの施設まで遠いのに。尚子さんの事を心配しているであろう、お父さんとお母さんの気持ちを汲んで、様子を見に来てくださったんですよね。ほんとに地域の方との関わりがあるんだなと思いました。

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