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施設外就労中に地震が発生しました

社会福祉法人嶋福祉会 さくらんぼ
作業指導員兼GH世話人:男性/当時42歳

事業所種別
就労継続支援事業B型
事業所規模
定員20名
所在地
多賀城市栄一丁目1-25
建物被害
建物全壊、施設備品全損、職員車両全台流失
人的被害
なし
WEBサイト
http://shimafuku.jp/
※施設の詳細やMAPの場所は被災時のものです。

利用者5人と施設外就労中に地震発生!!

仙台市宮城野区港4丁目の理研食品さんにて利用者5名を引き連れ施設外就労の一貫として作業を行っていました。緊急地震速報と同時に地震発生までのカウントダウンが館内アナウンスされました。それを聞き、安全な場所(駐車場)へ避難しました。その後、理研食品の職員の皆さんと敷地内にある5階建ての建物に徒歩で移動し、何も持たずに避難しました。利用者の皆さんは比較的落ち着いて避難してくれました。他のみなさん約200名と一緒にただ固まっていました。また、携帯電話が繋がらない状態でしたので利用者のご家族とも連絡がつかない(分からない)状態でした。この場所で、翌朝の9時頃までいました。食べ物はありませんでしたが、周りのみなさんがたくさん声を掛けて下さったのでとても助かりました。本当に「感謝」以外ございません。
私自身、家族と連絡が取れ、再会できたのは震災発生後3日目でした。


※仙台新港付近

事業所を再開しましたが作業が無かった事が一番困りました

今までの作業がすべてなくなってしまいました。しかし、周囲の協力や支援の輪によって新たな作業も増え以前よりも活動内容がバリエーション豊富になったと感じます。現在は、震災前と同じぐらいの仕事量に戻ってきていると思います。

あの時、一番必要だと思ったものは「実践的な訓練」です

災害時の為の実践的な訓練、また、常に予期せぬ事態に対する心構えも必要と感じました。

あの時を振り返って、一番考える事は・・・

自然相手に人間は無力という事を前提にした個人的、企業・福祉関係の協力体制について考えます。

今、一番伝えたいこと

「感謝」の一言です。