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第二回被災障害者就労支援事業所連絡会議を開催しました。

この度、平成24年度被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として、『第二回被災障害者就労支援事業所連絡会議』を7月25日(水)に開催しました。

この会議は、宮城県内で建屋の損壊等特に直接的被害が大きかった、若しくは沿岸部等、特に被害の大きかった地域に所在する生産活動を伴う事業所を対象として、情報交換による互いの状況把握と、それに関しての相談、アドバイスの場を設ける事で、新たな問題解決の糸口発見や協働での作業づくり等相乗効果が期待できると考え、震災の影響を強く受けている事業所の集まりを作る事で、何らかの支援をしたいと考えている法人や団体、有識者を迎え、作業の提案や商品販売ルート開拓、場合によっては事業所運営のヒントを得る事を目的としております。

第二回目は、場所を東松島市コミュニティセンターとして、大変お忙しい中、6事業所9名の方にご参加いただきまして開催致しました。

【参加者】

(社福)嶋福祉会 さくらんぼ 山崎施設長

(社福)円 まどか 塚原生活支援員

(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 畠山所長

(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 森主任

(社福)洗心会 南三陸町地域活動支援センター 風の里 熊谷主任

(社福)洗心会 南三陸町地域活動支援センター 風の里 阿部氏

(社福)矢本愛育会 ぎんの星 三浦施設長

(社福)矢本愛育会 ぎんの星 佐々木就労支援係長

NPO法人みどり会 みどり工房若林 今野施設長

【アドバイザー】

厚生労働省障害福祉課就労支援専門官 山科氏

厚生労働省障害福祉課就労支援係長 杉淵氏

(特非)日本セルプセンター 林氏

(特非)ふうどばんくAGAIN 高橋氏

第二回目の会議の内容は、第一回目に参加している事業所は、現在の活動内容と自主商品の紹介、または、現在の一番の問題点等を中心にお話していただき、今回から参加の事業所については、震災時の事業所の状況やその後の再開状況や現在までの活動内容等を中心に報告していただきました。

今回は、まずはどのような活動をしている事業所なのかお互いに知る事も大事と思い、自主製品を持ち寄っていただきました。イベントに参加するにしても、自主製品が少ないと出店できない場合があります。せっかく、この場で知り合えたのですから、法人の壁を越えてお互いに商品を販売出来ればとの思いがありました。

しかしながら、やはりみなさんのお話を聞いていると、「仮の住みか」ではなく「本当の居場所」が無いと、乗り越えられない大きな壁があるのも事実の様です。事業所が流された為に、今後の運営を検討した結果「利用者さんの総意」により再建することが決まったのにもかかわらず、「住所が無い所にはお金が出せない」と行政に言われ、23年4月からの補助金が一円も出ないことが判明した時の職員のみなさんの思いはいかがなものでしょうか?もし、その法人が補助金が出ないので再建をやめた場合、そこに通っていた利用者さんはどうなるのでしょうか?南三陸町の事業所では、仮設のコンテナで事業を再開してはいますが、トイレや水まわりなどのライフラインが現在でも復旧していないところに、利用者さんは通っています。着替える場所も作業する場所も食事する場所も一緒でロッカーもない。作業スペースが十分でなく、利用者が全員通所してくると狭くなり、混乱した場合のパーソナルスペースの確保ができない・・・当法人は「障害を持った人たちが自分らしく働く事を応援する」事を目的としており、利用者の工賃向上にために活動していますが、その活動以前の問題が多く残されているのも事実の様です。

今回は、厚生労働省の担当の方々が参加しているという事もあり、各事業所の皆さんの話もとても重みのある意見だったと思います。

「どこに訴えれば現状が改善されるのかわからない」 まだ、解決の糸口が見つかっていない事業所の切実な意見です。

1年5か月が経っているにもかかわらず、何も見えてこない。将来的に見えているものがあれば現状も甘んじて受け入れ頑張るが、先が見えないとそこで働く事業所の職員も意欲が下がるし、一番はそこに通う利用者さんが不安定になります。

厚生労働省の担当者からは「国等による障害者就労施設からの物品等の調達の推進等に関する法律」について説明がありました。まだまだ不明な点も多いようですが、期待したいと思います。お二人も初めての被災地訪問であり、この様な会議に参加するのも初めての事だったようで、強く感じるものがあったと支援に向けた心構えを持っていただけた様でした。

当法人も国からの支援事業の一環として県から委託を受けて現在活動しています。

皆さんの色々な声を聞いて、つなげる時はつなげて皆さんのお役に立てるよう努力していきたいと思います。

この写真は、会議終了後の一コマです。あちこちで事業所の皆さんが自主的に情報交換を行っています。毎回会議時間が足りないくらいに、皆さんの思いは尽きません。

この会議は、毎月1回の開催を目指して、活動していく予定です。

次回の開催予定は、8月24日(金) 13:30~ 場所:東松島コミュニティーセンター です。

【 参加予定】

宮城県内の障害者就労支援事業所

三菱商事株式会社 復興支援チーム

(特非)日本セルプセンター

(特非)ふうどばんく東北AGAIN

(特非)みやぎセルプ協働受注センター

詳しい内容についてのお問い合わせは、みやぎセルプ事務局(Tel:022-399-6299)までご連絡下さい。

ご興味がある企業の皆様からのお問い合わせもお待ちしております。