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第六回被災障害者就労支援事業所連絡会議を開催しました。

この度、平成24年度被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として、『第六回被災障害者就労支援事業所連絡会議』を11月29日(木)に開催しました。

この会議は、宮城県内で建屋の損壊等特に直接的被害が大きかった、若しくは沿岸部等、特に被害の大きかった地域に所在する生産活動を伴う事業所を対象として、情報交換による互いの状況把握と、それに関しての相談、アドバイスの場を設ける事で、新たな問題解決の糸口発見や協働での作業づくり等相乗効果が期待できると考え、震災の影響を強く受けている事業所の集まりを作る事で、何らかの支援をしたいと考えている法人や団体、有識者を迎え、作業の提案や商品販売ルート開拓、場合によっては事業所運営のヒントを得る事を目的としております。

第六回目は、場所を東松島市コミュニティセンターとして、大変お忙しい中5事業所5名の方にご参加いただきまして開催致しました。

【参加者】

(社福)嶋福祉会 さくらんぼ 山崎施設長

(社福)円 まどか 塚原生活支援員

(社福)洗心会 ワークショップひまわり 小松施設長

(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 森主任

NPO法人みどり会 みどり工房若林 今野施設長

【ゲスト・アドバイザー】

(特非)日本セルプセンター 林氏

(特非)ふうどばんく東北AGAIN 高橋氏

第六回目の会議の内容は、現在の活動内容と今までの案件の進捗状況、現在の一番の問題点等を中心にお話ししていただきました。

 

【繋がる】

日本セルプセンターの林氏から、被災事業所の皆さんのために継続的な軽作業をご紹介いただきました。

林氏は、福島の事例をあげ「南相馬市では、原発被害の為土地を強制退去せざるを得なかったが、6つの事業所が集まって缶バッチを作り全国で話題になった。この連絡会議で繋がった皆さんが、法人の垣根を越えて、工賃向上以上の『何か』を見つけて行けないかと思っている。来年も再来年も繋がり合って行けるような『何か』を落とし込めるように、自分も努力して行きたい」と話されました。

ふうどばんく東北AGEINの高橋氏も、「食を配るだけでなく、困窮者の自立に向け多方面にサポート出来るように、制度の隙間を埋める役割を担ってゆきたい。その為に、様々なNPOや団体と連携を取って支援の層を厚くしたい。」と話されました。アドバイザーとして毎回ご参加いただいているお二人の、熱い胸の内を知る会議でもありました。

また、2つの事業所さんが協働して記念品を作ったというご報告もいただきました。ここでの出会いが更なる展開に繋がる事は大変うれしい事です。会議がスタートしたばかりの頃は、どのお顔にも疲弊感や憔悴感が滲み出ていました。「ただ傾聴してもらうだけで良かった」とおっしゃったある事業所の施設長さんの言葉が忘れられません。被災の状況は様々です。抱えている利用者さんの心の状態や体調も様々です。会議のやり取りから、復興に向けて手探りの日々を過ごしている皆さんの間で分かち合いや痛み分けが起きているのがわかります。助け合うことは当たり前の様で現実にはなかなかそうはいかないものです。「ノド元過ぎれば熱さ忘れる・・・」ではありませんが『復興』という文字はもはや響かないと感じている被災事業所さんが多いのが現状です。しかし、ここにきて、松島に竹灯篭を飾って被災地を元気にしようというイベントを企画し、記念品を被災事業所に発注してくださったのは九州の福岡県大牟田市の社会福祉協議会でした。南三陸町の事業所の商品である手漉きのハガキに、多賀城市の事業所が押し花シールを貼って完成した1,000セットはイベントの初日にすべて配られました。

用意された押し花シールは『押し花発祥の地』である大牟田市から寄贈されました。利用者がどんな向きにでも貼れるように工夫されたデザインでした。また、同封した記念品に添えられたメッセージには「復興にはまだまだ時間が必要です。これを手にしたあなたが語りべとなって伝えて欲しい、被災地を忘れないで欲しいと・・・」と記されていました。被災された事業所の皆さんが胸を熱くしたのは言うまでもありません。

毎回毎回、時間が足りないくらい話が付きません。会議室を出た後の立ち話が一番面白く盛り上がっています。

この会議は、毎月1回の開催を目指して活動しています。

今年最後になる第7回の開催予定は、12月19日(水) 13:30~ 場所:東松島コミュニティーセンター です。

【 参加予定】

宮城県内の障害者就労支援事業所

(特非)日本セルプセンター

(特非)ふうどばんく東北AGAIN

(特非)みやぎセルプ協働受注センター

詳しい内容についてのお問い合わせは、みやぎセルプ事務局(Tel:022-399-6299)までご連絡下さい。

ご興味がある企業の皆様からのお問い合わせもお待ちしております。