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第十三回被災障害者就労支援事業所連絡会議を開催しました。

この度、平成25年度被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として、『第十三回被災障害者就労支援事業所連絡会議』を6月25日(火)に開催しました。

この会議は、宮城県内で建屋の損壊等特に直接的被害が大きかった、若しくは沿岸部等、特に被害の大きかった地域に所在する生産活動を伴う事業所を対象として、情報交換による互いの状況把握と、それに関しての相談、アドバイスの場を設ける事で、新たな問題解決の糸口発見や協働での作業づくり等相乗効果が期待できると考え、震災の影響を強く受けている事業所の集まりを作る事で、何らかの支援をしたいと考えている法人や団体、有識者を迎え、作業の提案や商品販売ルート開拓、場合によっては事業所運営のヒントを得る事を目的としております。

第十三回目は、場所を東松島市コミュニティセンターとして、大変お忙しい中8事業所10名の方にご参加いただきまして開催致しました。

【参加者】

(社福)嶋福祉会 さくらんぼ 山崎施設長

(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 森主任

(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 大森生活支援員

(社福)洗心会 南三陸町地域活動支援センター 風の里 熊谷主任

(社福)洗心会 ワークショップふれあい 三浦支援係長

(社福)洗心会 ワークショップひまわり 三浦生活支援員

(社福)円 まちの工房まどか 毛利生活支援員

NPO法人みどり会 みどり工房若林 今野施設長

NPO法人輝やくなかまチャレンジ こころ・さをり 熊井センター長

NPO法人きらら女川 松原施設長

【ゲスト・アドバイザー】

財団法人たんぽぽの家 武田氏

 

第十三回目の会議の内容は、現在の活動内容と今までの案件の進捗状況、現在の一番の問題点等を中心にお話ししていただきました。

【2年前と何も変わっていない・・・】

震災後の、被災した事業所は全国各地から色々な支援を受けてきました。
その支援は、継続的に続いているものもあり、全国各地の団体が各事業所を訪問します。その中でも、きょうされんは「震災を忘れない、風化させない」をテーマに「10年間視察を続ける研修」を行っております。今回、その2回目という事で総勢20名が南三陸町に訪れました。うち2名は、震災直後足を運んでいて、「2年前と何も変わっていない」と感想を述べられたそうです。被災地にいる我々は、毎日同じ風景を見ています。もしかしたら、「被災した風景」が日常になってしまっているのでしょうか・・・復興のスピードは、各行政毎に異なります。街全体がなくなった南三陸町では、今まさに一つ一つ解決の糸口を見出しながら、徐々に進んでいるのだと考えます。

そのような限られた中でも、日々の活動は充実してきているのではないでしょうか。利用者がいる限り、日々の活動は大事な業務。「のぞみ福祉作業所」では、エイブルアート・カンパニーのデザイン協力のお蔭で「モアイタオル」「モアイハガキ」が完成し、順調に売り上げを伸ばしています。

また、利用者の就職支援を行い、無事に就職が出来た利用者がいるという話や行政と繋がりを持つことができ、「商品の箱詰め」や「清掃作業」「除草作業」などの受注が相次いでいるという、お話を聞く事はとても喜ばしい事です。

「きらら女川」は、かりんとう工房の竣工が7月25に確定しました。4月に仮設の事業所で再開し、近所の迷惑を考えて一歩も外に出ないで座ったまま一日を過ごしていました。それに慣れてしまった利用者たちと一緒にかりんとうやパンの製造が出来るか心配だが、少しずつ慣れてもらうしかないとおっしゃった、施設長の松原さん。量産もしたいし販路も確保したい。それ以上に「きらら女川」の名前を広げなければならない。女川町で活動する事業所としても、今後の課題も大きいですが、我々も出来るだけ情報発信のお手伝いをさせて頂きます。

次回の開催は、第十四回の開催予定は、7月25日(木) 13:30~ 場所:東松島コミュニティーセンター です。

【 参加予定】

宮城県内の障害者就労支援事業所

(特非)みやぎセルプ協働受注センター

詳しい内容についてのお問い合わせは、みやぎセルプ事務局(Tel:022-399-6299)までご連絡下さい。

ご興味がある企業の皆様からのお問い合わせもお待ちしております。