地震発生

お話:社会福祉法人洗心会 ワークショップひまわり 支援係長 伊藤純子さん

当時の被害状況から教えていただけますか?

当時は鹿折(ししおり)地区(漁船の共徳丸が打ち上げられた場所)に「ワークショップふれあい(以下、ふれあい)」という新しい事業所が4月1日に開設する予定だったんです。この地区にはパン屋がなかったものですから、じゃあ自分達がってことで、頑張ろうって事になって。もうあとは開店するだけという時に地震があり、津波がきました。気仙沼は火の海になったのですが、火元がふれあいの向かいのプロパンガスだったらしく、このあたりは燃え方が酷かったんです。鎮火しても熱くてすぐには近づけず、建物があった地区に入れたのはしばらくしてからでした。幸いにも利用者さんと職員に犠牲者はいなかったんですが、ご家族が亡くなった方はいました。水も電気もない状態で、心が折れかけていました。

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