救援物資

お話:社会福祉法人洗心会 ワークショップひまわり 支援係長 伊藤純子さん

食料はどうしましたか?クッキーもすぐになくなったと思うのですが?

そうですね。食べるものはなくなりました。最初に救援物資を届けて下さったのは神戸の方で、気仙沼の被災状況を見てすぐに物資を積んできてくれた方で。ひまわりの看板を見つけて、人がたくさんいるのを見て、「食べ物が足らんやろ?」といってダンボール一つ分のカップラーメンなどの食べ物を届けて下さったんです。暖かい関西弁で声を掛けてくださって。その方がいうには、避難所に指定された所には食料はある、その近くには避難所に指定されず、人が集まっている所があるはずだって。阪神淡路大震災の時もそういう所の人たちが一番苦労したと。そういう所を探して物資を届けている方で、もう本当にうれしくて。そういう救援物資がなかなか手に入らないなかで、ひまわりに行けば何かあるかも知れないとみんな集まってくるんですね。その人たちに何か温かいものをと職員の家から食料を持ち寄ったり、事業所の脇を流れる川から水をくんで、プロパンガスはあったんで、それでお湯をわかして、とにかく暖かいものを提供して。クッキーを作る時に使っている天板を鉄板がわりにして調理につかったりいろいろ工夫をしました。とにかくここに集まってきた利用者さんには、また来るねと言ってもらえるようにと。

 

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