作業の変化

写真:施設外就労発泡スチロールの中間処理の様子

お話:社会福祉法人 嶋福祉会 就労継続支援B型事業所 さくら学園
施設長(当時) 佐野篤さん

震災が故に出来なくなってしまった作業もありました。これは施設外就労のグループですね。依頼を受けていた会社さんのほうも被災したので。
施設開設当時の廃品回収は、ご協力頂ける方の所を長い距離走り回ってちょっとずつ頂いてきて。震災以降は明確にシフトして町内会ごと巻き込み、それにともなってトラックを導入しました。近隣の地域の回収に特化してどんどんやっていくために、それまで開拓した所は近い事業所に全部出してしまって。そうすると、一時は量が減るのですが、案の定始めてみれば必ず増えていくので、最初は少なくなるものの何ヶ月間の中で挽回できるという。挽回できてからは小さなエリアの中を動き回るだけでトラックがいっぱいになりますよという形に変えていきました。
あと発泡スチロールの仕事が始まっていったのも震災の後なんです。一時目減りした収益をその二つの作業で埋めていきました。補って、余りがある状態にまでもってこれたかなと思いますね。
なぜ売り上げを出すかと言えば、それは利用者さん方が少しでも一生懸命働いたら沢山もらえるようにということなんですが、保障という言葉は使えなかったりするんです。ですが、できれば下げないでやってあげたいと思うし、保障はできないけど安定して売り上げることを目指してやってきました。
利用者さんは玄人肌ですよ。利用者の得意なことをしていく。あとは誰でもできるような作業をしていくことをいつも心掛けています。
いつの間にか以前と同じような雰囲気とか流れとか。作業の方も全く入れ替わった訳ではないので、失ったものもあるけれども、今までやっていたことのやり方を変えたり、発展させた形だったので、そんなに混乱もなく利用者さんもそれを受け入れてやってくれてたように感じます。
仕事をくださっている方達に助けていただきましたね。

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