工房再建へ向けて

写真:津波で基礎だけになった旧事業所

(注)みどり工房若林は2019年5月1より「みどり工房長町」に施設名称が変更となっております。

お話:特定非営利活動法人 みどり会 地域活動支援センター みどり工房若林
施設長 今野真理子さん(当時)

3月30日に、来ることができる利用者さん・スタッフで1回集まり、工房の現状報告をしました。その時期にはもう皆さん新聞などで荒浜の情報を知っていました。
荒浜の状況をある程度把握していたこともあってか、「工房はもう基礎しかなく全て流れた」ということを伝えると、「あ、そっか」って、それ以上の多くの言葉はありませんでした。
あとは利用者さん報告として、畑もやってたので農地も浸かり使えないこと、近所の方々も亡くなったこと、手芸の製品や材料等も全て失ったことを伝えました。
まず現状を報告することがスタートと考えました。事業所は利用者さんが主体となる場所なので、運営する事業所だけの意向ではなく一方的に再建をするっていう考え方はなかったです。
だからこそ、「なんの後ろ盾もないこと、スタッフも2人なること、今再建する資金もないこと」をお話した上で「どこに作るかも何も決まってないけど、工房を再建しますか?」と利用者さんにお聞きしました。
すると、皆さん「工房作ろう」「工房は必要だ」と言ってくれました。
その気持ちを受けて、「工房を再建する」と、行政と法人に報告し、動き始めました。
利用者さんと一緒に歩んでいくことが大切と思っていましたから。

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