宝物

愛ちゃんのバッグ

愛さんには、とても大切な「宝物」があります。お気に入りのマンガ本やぬいぐるみなどが入った、とても大きくて中身の詰まったバッグです。

熊井さん:愛ちゃんの大きなバッグ見せてあげてください。

愛さん:いいですー!(愛さん恥ずかしそうに)ヤですー。
いつまでそんなの。(と、言いながら取りに行ってくれました)

熊井さん:これは愛ちゃんが、ぜったい手放せないものなんです。お父さんは道路に瓦礫があり歩けなかったので、人の家の屋根に上がって愛さんの長靴を持って(事業所のあったビルまで)迎えに来ました。そこをまた上がって帰るとおっしゃるので、私はその、あいさんの荷物を置いて帰ることを進めました。普通だと30分くらいで帰宅できますが、大変な時間がかかります。ですがお父さんは、愛にはこれがどうしても必要だと言って、持って帰ったのね。

愛さん:はいっ!

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