避難所の閉鎖

写真:くじらのしっぽがある清優館

お話:社会福祉法人 石巻祥心会 障害福祉サービス事業所 くじらのしっぽ
利用者 小川絢子さん(女性/当時29歳・知的障害)
管理者 阿部かよ子さん 職員:多田剛優さん
グループホーム くじらのしっぽ ひまわり 生活支援員 阿部安子さん

なかなか法整備が整わず、福祉仮設への引越しは被災者の中で、最後になりました。

避難所の滞在期間も夏くらいまでいたと伺いました。

かよ子さん:私たちが一番最後までいました。
まず一般の人たちから仮設住宅に引っ越ししていきました。徐々に避難者が減っていき一般の方々がすべて避難し終わると、まだ私たちは作業室で避難生活をしているのに、清優館の避難所が解除となり驚きました。

安子さん:もう閉鎖になったんだよね。

多田さん:その時まだ仮設のグループホームも出来てなかったんですよね。

かよ子さん:仮設グループホームが完成して、引っ越したのは9月でした。その年、秋に大きな台風が直撃し、ちょうど二日前に引っ越しして、ようやく落ち着いたところだったね。なんとか、自分の部屋で寝られるようになったねっていうときだったね。

小川さん:はい。

かよ子さん:大きな被害は無かったので安心しました。けど、彼女たちはすごい我慢したと思いますね。

小川さんは普段からがんばる方なんですか?

かよ子さん:うん、仕事ね。みんなの手伝いもしてくれるし。

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