上品(じょうぼん)の郷へ

写真:写真右が利用者の今野さん

お話:社会福祉法人 石巻祥心会 就労継続支援B型事業所 かなん
利用者 今野さん(男性/当時37歳・知的障害)
施設長 柳橋さん

駐車場に避難したあとの行動は?

今野さん:揺れが収まった後、すぐ家には向かわないで、働いている人達と一緒にいました。でも、心配だから夜になって家のほうに行こうとしたけど、途中の道には船はひっくりかえっていて油が流れてて行くに行けなかった。一旦、上品の郷(近くの道の駅)まで歩いて行ったのですが。

そして、上品の郷から自宅を目指してまた歩いたということですね

今野さん:すぐ自宅に行かなかったのは、行ける状態かなぁって、一応様子を見ていたんです。とりあえず上品の郷に行ったけど車がいっぱいで。寝泊りする人がすでにいたんで、そこには居れない状態だった。電気は止まって真っ暗な状態だったし、自分も食料もない状態で。
 それで、夜になって暗くて結局家に帰るのは無理だったから、(職場の)工場にまた戻って寝泊りしたんです。朝になってから家に帰った方がいいのかなって思って。

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