障害者が集まった経緯

写真:写真左が職員の柳橋さん

お話:社会福祉法人 石巻祥心会 就労継続支援B型事業所 かなん
利用者 今野さん(男性/当時37歳・知的障害)
施設長 柳橋さん

「ひたかみ園」が避難所だった当時は、一般の方も含めて何人くらい居たんですか?

柳橋さん:地域の方々は、最初は2,30人くらいだったと思います。小さい子なんかも含めると。
障害を持つ方は最初は少しだけでした。ですがやはり、(一般の方もいる、学校などの)各避難所でも色々な問題が起きてきていたという話がありました。
 それでうちの法人が、バスで(地域の)一般の避難所をそれぞれ回って、うちでこういう避難所をやっているので、「よかったら移動しませんか?」っていう声がけをさせていただいたんです。それから、「ひたかみ園」の避難所にじわじわと集まってもらったという感じですね。
 最初の1週間くらいには、近くの大きな病院さんも、もういっぱいの状態で。身元がわからないとか、うまくお話が出来ない人とか、怪我をしたけど治療が終わっていても帰る事が出来ない方々は、結局看護師さんが見れないので、私達の避難所の方に移送されては来ていましたね。
 避難所を開始してからの数日は、お名前が分からないんだけども、「一般の方ではないようなので」という理由だったり、痴呆を抱えた方々とか。意思疎通の出来ない、でも、「医療行為はあまり必要ないよ」という方々が集まってきて、ただ夢中で皆さんのお世話をさせて頂きました。

ページの上へ戻る