仮設での生活

写真:渡辺さんの住む仮設住宅

渡辺征二さん(男性/当時70代/聴覚障害)

その後5月に仮設住宅に移られて困ったこと、反対に引っ越してきて良かったことはありますか。

初めは仮設ができていいかなと思いましたが、壁や屋根に断熱効果が無かったので、夏は暑いし冬は寒いしでそれが一番大変でした。また、近隣の人たちとコミュニケーションが取れなかったのが困りました。閖上に居た時は、周りの健常者の方が私達とのコミュニケーション方法はこれ、という風に覚えていてくれていたので、簡単な身振り手振りや筆談でコミュニケーションが取れたけれど、仮設住宅ではそういったことがなかなかうまくいかなかったですね。

あとは、当時は色々な役所での手続きをする際に、手話通訳者もいなかったので細かい書類の書き方が把握できずに大変でした。でも3か月が過ぎる頃になって全国からボランティア通訳の方が仮設住宅に来てくれたのでとても感謝しています。

 

震災に遭って災害に対しての備えはどうしていますか。

過去に津波などの経験が何回かあれば防災準備もしていたと思いましたが…。今は海から離れているので安心はしていますが、防災準備はしています。

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