利用者さんと共に物件探しと偏見の壁

写真:若林の事業所の部屋

(注)みどり工房若林は2019年5月1より「みどり工房長町」に施設名称が変更となっております。

お話:特定非営利活動法人 みどり会 地域活動支援センター みどり工房若林
施設長 今野真理子さん(当時)

障害者福祉センターを借りられる期限は5月末だったので、活動と並行して物件探しもしていました。利用者さんは再建に向けてのスタッフの苦労も見えていたようで、利用者さん自ら「何か自分達にできることはないですか?」って申し出て下さいました。そこで、利用者さんに負担が少なくできることを考え、物件探しをお願いしました。
しかし、物件探しでは障害者に対する偏見の言葉を幾度も受けました。
業者としては福祉施設だと何かトラブルが起きるのでは?とも想像していたのかなと残念ながら思います。私たちは虐げられるような、恥じるようなことは一切していないのですが、悲しかったです。福祉施設への理解をもっと持っていてくれればと感じました。
利用者さんと一緒に不動産屋に行くと「障害者の施設には貸さない」と言われました。利用者さんの前で「障害者なんかに」って。あんな悲しい思いはもうしたくないです。
今の物件が決まるまでも大変でしたが、利用者さんと一緒に動いたことはとっても良いことだったと思います。
何とか現在いる若林のビルを見つけて、6月7日に開設しました。でも障害者福祉センターとの契約が5月末までだったので、開設までの6日間は利用者さんに申し訳ないけど活動は休止と伝えました。利用者さんもこの件を理解してくれました。その間も電話相談などは受けていました。
でもやっぱり再開まで利用者さんも一緒に動いたからこそ、工房が出来たことのありがたみや応援して下さった皆さんのありがたみもわかりました。そして、その過程の中で一緒に物件を探したりすることにより「自分たちの工房なんだ」っていうのも実感できていますね。

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