避難場所の決定について

写真:被災後の旧事業所

(注)みどり工房若林は2019年5月1より「みどり工房長町」に施設名称が変更となっております。

お話:特定非営利活動法人 みどり会 地域活動支援センター みどり工房若林
施設長 今野真理子さん(当時)

避難場所は小学校とのことでしたが、それは、津波とかの際にはそこに行くって決まりがあったのですか?

はい。ひとまず町内の荒浜小学校に避難しました。
震災前から工房として、避難先は、町内の指定避難所とは、決めていました。しかし津波の危険性もわかっていたので、それを考慮しての確実な避難場所はあの当時まだ検討段階でした。
荒浜の地形や津波避難に対する見解を防災に長けている方とお話したこともあり、この地域の構造上、津波が川のように押し寄せる可能性があると聞いていて。
実際、海水浴場から一本道の先の真正面にガソリンスタンドがあるんですけど、そこで津波や流れた建物などはぶつかりました。
そこでガレキがスタンドに留まり、追い打ちをかけるように次の津波が来て、波の方向が変わったと聞きます。それで、私たちの事業所がある新町2丁目のほうに波が分かれたわけですよね。
それもあってか、私たちがいた事業所の建物は津波で持っていかれてまったく何もないのかなと思うんです。ちょっと波からそれたところは家が残ってたりするんですけど。
どういう風に避難するかは、検討してましたが、津波の通り道になるであろう荒浜小学校への避難は、あの当時まだ検討段階でした。津波から逃れるために具体的にどこに避難するかまでは最終決定に至っていませんでした。

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