避難所生活中の出来事

(注)みどり工房若林は2019年5月1より「みどり工房長町」に施設名称が変更となっております。

お話:特定非営利活動法人 みどり会 地域活動支援センター みどり工房若林
施設長 今野真理子さん(当時)

避難所の10日間の様子は?困ったことはありましたか?

 うーん。全部が困ったことでしたね。利用者さん・職員に必要な情報が、受けることも、発信することもできなかったことが困りました。誰とも連絡が取れない孤立状態になっていました。
 私たちスタッフは、利用者さんを守る為に色んな情報が必要ですよね。家に安全に帰すためにも。バスが動いてるのかとか。周囲の状況などの情報。あと薬の確保のための情報。そういった情報を得られないと現場で確実な対策が立てられない難しさがありました。
 あとは、避難所内でパーソナルスペースが確保できなかったのは利用者さんにとっては大変だったと感じています。

ずっと、一般の方々と一緒の部屋にいたのですか?トラブルなどは?

 はい。一般の方と同じ部屋で10日間過ごしました。特別な配慮というのは、なかったです。周囲とのトラブルはありませんでした。

それは、地域の人たちのご理解が得られていたから?

 そうですね。仲良くさせて頂いていた元町内会長さんがちょうど同じ部屋にいて、おかげで面識のない町内の方とも仲良くさせて頂きました。私たちも積極的に部屋の方にお話していったので、お互いを知ることが出来、トラブルもなくお互いに支えあうことができました。

避難所運営側との関係性はどうでしたか?

 避難所では学校の先生たちが主に動いていました。私たちは積極的にコミュニケーションを図り、先生方に福祉事業所の職員であること、現状などを話していました。

運営側からの配慮はなにかありましたか?

 特にありませんでした。しかし災害時誰もが混乱している状況で、支えてもらうっていう考え方のみでいると、たぶん、上手くいかないんだと思います。災害時は支えてもらう人はみんな避難している全員同じだと思うので。
 自分で避難所運営に入っていって、一緒にやるっていうスタンスでないとたぶん避難所で過ごす上で上手くいかないんじゃないかな。
 なので、私たちは、七郷小学校に避難した後、すぐに職員室の方にいって、今どうゆう状況か?何か情報は?など情報共有をして自分たちができること、運営のほうに自然と関わっていきました。

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