【ポラリスコーヒー】自分の理想の仕事が来た！！！

宮城県の沿岸部の一番南に位置する山元町。
そこで活動している、特定非営利活動法人ポラリス。

“地域ですてきに　はたらく　たのしむ　まなぶ”　がキャッチコピーのポラリスは、お邪魔するたびに感じることがあります。

それは、「みんな、とってもたのしそう♪」ってこと。

今回は、そんなポラリスのみなさんがステキに楽しみながら働いて作った、「ポラリスコーヒー」をご紹介します。

まずは、コーヒーについての学びです。

沿岸部にある山元町は、１０年前の東日本大震災の時、甚大な被害を受けました。
代表の田口さんがこのポラリスを立ち上げたきっかけは、地域に根差した「コミュニティーカフェ」という事もあり、ポラリスのみなさんも、コーヒーが大好き！！
当時からペルーのコーヒーがお気に入りだったこともあり、企業からの寄付も活用して、自分たちで焙煎したオリジナルのコーヒーを商品化する「ポラリスハッピーコーヒープロジェクト」を昨年度行いました。

　まずは、コーヒーの専門家の方に、「コーヒーのいろは」を学びました。

①豆のピッキング

現在、ハンドピッキングマスターはこのふたり。とっても真剣なまなざしです。
ピッキングをする中で、とっても貴重なコーヒー豆「ピーベリー」を見つけたときは、「ピーベリー！！！」と叫び、その喜びをみんなで分かちあうらしいです。私がお邪魔した時に、お皿に生豆を出した中でもたったの２粒。
でも私にはさっぱり違いが判りません。「丸いやつ」って言われたけど・・・ムリでした。
代表の田口さんいわく、「大体の豆は、双子ちゃん。でもピーベリーは大事に育った一人っ子ちゃん。」だそうです。私も「ピーベリー！！！」って叫びた～～い。

②コーヒー豆の焙煎～ミル～ドリップパックへ

はい、出来上がり！！　　

違います・・・
今回は、ここからが本番。

ポラリスオリジナルのコーヒーパッケージのデザイン開発へチェレンジ！！

みなさんも気になっていましたよね～～
このコーヒーのパッケージデザイン。
ポラリスアーティストの大友浩一郎さんが書いたものです。

コーヒーの原産国でもあり、世界の中でも特に生物多様性な国でもあるペルーの動物をモチーフにデザイン

ちょっと、ここで大友さんご本人から自己紹介をしてもらいましょう～

はいっ！　ありがとうございます。
でも、私もどんどん質問していきます。

Ｑ１．初めて書いた絵って何ですか？
　　　大友さん：記憶に残っているのは、幼稚園の時に書いた童話「おおかみと七ひきの子やぎ」の
　　　　　　　　ワンシーンです。

Ｑ２．動物は昔から好きなんですか？家で飼っていたからですか？
　　　大友さん：家では犬を飼っていました。もちろんそれもありますが、小さな時から動物図鑑を
　　　　　　　　見るのが大好きで、それを見ながら絵を描くことが好きでした。
　　　　　　　　なので、動物の生態についてもくわしくなりました。
　　　　　　　　　実は、八木山動物園で学芸員の資格を取りました。その時の飼育実習ではうさぎ
　　　　　　　　を担当しました。（←すご～～い。リアル動物博士さんです。）

Ｑ３．何を使って書いていますか？書いているところを見せてください！！（グイグイいくね～～）
　　　大友さん：これです。

　　左からシャープペン、ボールペン、マーカーの３種類。どれも黒です。
　　色を入れる時は、書いた絵をスキャンしてアプリで色を付けていきます。

　　最近は、動物をスマホで検索して、細かい部分は写真を見ながらはがき大の色紙に書いて
　　いきます。
　　ちなみに、これは「アフリカハゲコウ」です。

私としゃべりながらも、３種類のペンを使って、スイスイーッと書いていきます。でも、作品として完成させるときは早くても２日はかかるそうです。

Ｑ４．コーヒーパッケージのデザインを頼まれたときは、どのような思いでしたか？
　　　大友さん：「自分の理想の仕事が来た！！」と思いました。でも、同時に失敗したら・・・
　　　　　　　　と言うプレッシャーもありました。
　　　　　　　　また、ペルーの動物をどれにするのか迷いました。

Ｑ５．それは、大きなチャレンジでしたね。
　　　大友さん：どれも100％の想いを込めて書きました。
　　　　　　　　コーヒーギフトの中に入っているしおりの絵柄は、今まで書き溜めていた
　　　　　　　　色々な動物を、デザイナーさんが採用してくれました。

大友さんの色々な絵を見せてもらいました。
どれも、白の色紙に黒のペンで書かれた動物です。
それぞれの動物の特徴が生かされており、見ていると、とてもほっこりする作品ばかりです。
どの絵からも、大友さんの「動物愛」があふれています。本当に動物が大好きなんだぁ～と感心しました。
書き溜めているこの動物の絵は、今後どうなるのでしょうか？

Ｑ６．今後、チャレンジしたい事は何ですか？
　　　大友さん：実は、現在家族と一緒に「動物図鑑」を作成しています。これは、２Ｄの図鑑に
　　　　　　　　なる予定です。視覚障害の子供たちに触れて触って伝わる動物図鑑にしたいと
　　　　　　　　思っています。そして、子供たちに読み聞かせをしたいと思っています。

すご～～い。次の目標に向かって進んでいるではありませんか！！
「触れて触って伝わる動物図鑑」が完成したら、是非、このブログで紹介させてくださいね。
楽しみにしています。