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第九回被災障害者就労支援事業所連絡会議を開催しました。

この度、平成24年度被災障害者就労支援事業所等復興支援体制づくり事業の一環として、『第九回被災障害者就労支援事業所連絡会議』を2月26日(火)に開催しました。

この会議は、宮城県内で建屋の損壊等特に直接的被害が大きかった、若しくは沿岸部等、特に被害の大きかった地域に所在する生産活動を伴う事業所を対象として、情報交換による互いの状況把握と、それに関しての相談、アドバイスの場を設ける事で、新たな問題解決の糸口発見や協働での作業づくり等相乗効果が期待できると考え、震災の影響を強く受けている事業所の集まりを作る事で、何らかの支援をしたいと考えている法人や団体、有識者を迎え、作業の提案や商品販売ルート開拓、場合によっては事業所運営のヒントを得る事を目的としております。

第九回目は、場所を東松島市コミュニティセンターとして、大変お忙しい中7事業所7名の方にご参加いただきまして開催致しました。

【参加者】

(社福)嶋福祉会 さくらんぼ 山崎施設長

(社福)円 まどか 塚原生活支援員

(社福)洗心会 ワークショップひまわり 小松施設長

(社福)洗心会 のぞみ福祉作業所 森主任

(社福)洗心会 風の里 熊谷主任

(社福)矢本愛育会 ぎんの星 三浦施設長

NPO法人輝やくなかまチャレンジ こころ・さをり 熊井センター長

【ゲスト・アドバイザー】

(特非)日本セルプセンター 林氏

(特非)ふうどばんく東北AGAIN 監事 白木氏

第九回目の会議の内容は、現在の活動内容と今までの案件の進捗状況、現在の一番の問題点等を中心にお話ししていただきました。

【商品コラボ 誕生】

回を重ねるごとに、参加事業所間の親密度も増し、同じ悩みを抱えている者同士の連帯感も生まれています。それぞれの事業所で行われている生産活動は様々ですが、お互いの活動内容を把握することによって、新しい商品も生まれました。

<さくらんぼ×のぞみ福祉作業所>
ある高校の保護者会の代表の方が、さくらんぼの「音符ストラップ」を購入。商品の裏に記載されている、事業所の思いとご自分の思いが重なり、卒業記念品として卒業生に渡したいとのお話がでました。さくらんぼの山崎さんは、前回の会議の時に見たのぞみ福祉作業所の「夢叶ハガキ」を思い出し、「音符ストラップ」と「夢ハガキ」をセットにすることをご提案しました。今年卒業した生徒は、あの震災の時1年生でした。「あたりまえ」だと思っていた日々が「あたりまえではない」事に気づかせれ、多感な日々を過ごしたことでしょう・・・
あの日の事を忘れてほしくない事業所の思いと保護者の方の思いがたくさん詰まった素敵なコラボ商品が出来ました。

<まどか×のぞみ福祉作業所>
ベーカリーカフェ「ぶらん」でパンの製造販売をしているまどかの利用者さんの中で、とても素敵な絵を書く方がいます。今まで、お店で出しているパンを題材にして、絵を書き溜めていました。まどかの塚原さんは、のぞみ福祉作業所の無地のハガキにそのパンの絵をデザインし、新しい商品としてお店で販売する事にしました。

パン屋さんに並んでいるパンをハガキに閉じ込めたこの商品。ちょっとのアイディアで素敵なコラボ商品が出来ました。

 

【東京晴海トリトンスクエアでの販売】

2月22日(金)に住友商事株式会社のCSR活動の一環として、東京晴海のトリトンスクエアの1階ロビーに於いて臨時の販売会が開催され、当法人も、この会議に参加している事業所さんの商品を中心に販売しました。やはり、会社員の方が多かったようで、食品が良く売れ全体で8万円の売上になりました。利用者さんの中には、「私が作った商品が東京で販売される!」と盛り上がる場面もあったと聞き、うれしくなりました。

住友商事株式会社様、ご協力いただきまして本当にありがとうございました。

被災地で活動している事業所の多くは、街全体が被災している為、まだまだ十分な環境にあるとは言えません。その為に、商品の売り場にも恵まれてはいません。仙台市内で開催されるイベントに参加できるのかと言えば、遠方であるが故に、移動や時間、人手不足など色々な問題がありなかなか出来ません。我々も、イベントを開催するときには被災地で活動している事業所の商品を少しでも販売できるように努力しておりますが、企業のCSR活動として、取り上げていただく事は大変うれしく思います。自分が作った商品が売れる喜びは、モチベーションアップにもつながります。新しい事へのチャレンジの一歩にもなりますし、働く意欲にもつながります。日々の生活自体が充実したものになるでしょう。

あの3.11東日本大震災から早くも2年が経とうとしています。まだまだ 「復興」とは言い難い状況の中で、皆さん必死に頑張っています。

新しい土地を懸命に探している事業所。再建の資金不足に悩んでいる事業所。仮設の事業所で限られたスペースでしか活動できていない事業所。商品の販路に困っている事業所。新しい商品開発に悩んでいる事業所。悩みは尽きません。

今後も、この会議を通じて各事業所の状況を見守りながら情報を発信し、「工賃向上」を目指して活動していきたいと思っております。

次回の開催は、第十回の開催予定は、3月28日(木) 13:30~ 場所:東松島コミュニティーセンター です。

【 参加予定】

宮城県内の障害者就労支援事業所

(特非)日本セルプセンター

(特非)ふうどばんく東北AGAIN

(特非)みやぎセルプ協働受注センター

詳しい内容についてのお問い合わせは、みやぎセルプ事務局(Tel:022-399-6299)までご連絡下さい。

ご興味がある企業の皆様からのお問い合わせもお待ちしております。